トヨタハイエースと日産キャラバンは同じような車としてライバル車の間柄です。
乗用車としてのイメージよりも工事関係者の方が乗る車、救急車というイメージが大きいと思います。
しかし、最近になり商用車としてだけでなくもっと幅広く、身近な存在となっています。
最終的にはどちらがおすすめなのか「まとめ」にてご紹介します。
トヨタハイエースと日産キャラバンのバリエーション
まず比較するにあたりグレードのバリエーションからご紹介します。
トヨタ ハイエース
・バン
・コミューター
・福祉車両
となっており、カスタマイズカーモデルとして
・モデリスタバージョン(ワイド)
・モデリスタバージョンⅠ
・モデリスタバージョンⅡ
・モデリスタセレクション
・TRD
・マルチロールトランスポーター
となっています。
日産キャラバン
・ワゴン
・バン ワイドボディ
・マイクロバス
・特装車
・トランスポーター
・特別仕様車
・ライダー
・福祉車両
となっています。
トヨタハイエースにあって日産キャラバンにないモデル(その逆も)ないようですので、それぞれのカテゴリーごとに比較していきます。
トヨタハイエース、日産キャラバン売り上げ台数比較
トヨタハイエースバンの2018年の販売台数は、5万7893台、日産キャラバンバンは2万3713台とハイエースの方が売れています。
ただ、バンのみでの比較になります。
また、トヨタハイエースは2018年時点で通算販売台数214万台売り上げています。
通算でいうとキャラバンの販売台数はわかりませんが、キャラバンの方が6年後に販売されましたのでハイエースのほうが販売台数が多いでしょう。
ただ、日産というブランドとトヨタと日産お互いのライバル関係がキャラバンの売り上げ台数を維持しているとも考えられます。
トヨタハイエース、日産キャラバン新車・中古車売買価格差
トヨタハイエース新車・中古車売買格差
新車は288~399万円、中古車は69~759万円となっており、その売買価格差は219~360万円となっています。
日産キャラバン新車・中古車売買格差
新車は270~417万円、中古車は75~569万円となっており、その売買価格差は152~195万円となっています。
ハイエースよりキャラバンの価格差が小さいです。
また、新車と中古車の価格をそれぞれ見てみると新車の最大価格より中古車の最大価格のほうが高くなっています。
トヨタハイエース、日産キャラバンの盗難率
トヨタハイエースの盗難率
ハイエースは、その耐久性、広さ、汎用性のある部品が盗難標的の原因となり、2007年から7年連続で盗難被害がワースト1位となっており、2017年まででも盗難率ワーストランキングの上位を占めています。
日産キャラバンの盗難率
キャラバンは、盗難率が低いのか盗難ワーストランキングの上位入りはしていません。
おそらくキャラバンの盗難は少ないのでしょう。
売り上げ台数を考えるとハイエースのほうが高いわけですし、普通走行距離10万キロになると廃車の目安となりますが100万キロ走っても走行に問題がない耐久性のため、日本だけでなく海外での人気もあるため盗難率が高いのでしょう。
トヨタハイエースと日産キャラバンの燃費比較
駆動、排気量や装備類、車体仕様などにより異なりますが、それも含めJC08モードで
トヨタハイエースの燃費
・ガソリンエンジン8.7~10.9km/L
日産キャラバンの燃費
・ガソリンエンジン8.0~12.4km/L
ということでディーゼルエンジンはハイエースのほうが燃費が良く、ガソリンエンジンはキャラバンの方が良いですね。
ただ、耐久性を考えると燃費よりも長く乗れるハイエースの方が好まれる可能性が高いです。
それぞれのグレードの装備など比較
バン
どちらも前からは見ただけでハイエース、キャラバンと違いがわかります。
そのほか横や後ろから見ただけではハイエースかキャラバンかはわかりませんね。
外装はどちらかというとキャラバンのほうが近未来感があるフロントフォルムがあるためカッコ良いと思う方も多いと思います。
でも、ハイエースは型が落ちてもあまり外装は変わらないので安定感があるデザインです。
また、内装を比べてみるとハイエースの方が日本らしいキッチリとしたデザインで、どちらかというとキャラバンのほうが丸みがあるような外車感がある日産らしいデザインです。
ワゴン
バンに比べるとはハイエース、キャラバンどちらもカラーバリエーションが減り、カラーバリエーション以外外装の特徴は変わりがありません。
しかし、内装はハイエースはあまりオシャレしすぎないシンプルなデザインですが、キャラバンのほうが外装からすればオシャレなシートデザインとなっており、運転席・助手席以外に乗る人にとってはドライブが楽しくなるでしょう。
バン ワイドボディ(ハイエースはバン最大全幅、全高)
内装、外装よりもここではどちらがバンタイプにおいて全幅と全高が高いのか比較します。
ハイエースバン、キャラバン ワイドボディどちらも最大全幅1880mm、全高2285mmと同じになっています。
マイクロバス(コミューター)
ハイエースもキャラバンもカラーリングは2種類と少ないです。
マイクロバス(コミューター)となるとバンタイプに屋根がついてさらに多くなったということで、キャラバンのほうがフロントフォルムを見てもイカつさある感じがします。
ワゴンの時と同様シートはキャラバンの方に軍配が上がります。
特装車
バンとワゴン合わせて特装車があります。
ハイエースの特装車
・ワゴンビジネス送迎車
・冷凍・保冷バン(中温強化/中温/クーリング)
・荷役省力車(バン)
キャラバンの特装車
・ワゴンワイドボディ
・保冷バンクールバン・中温冷凍バン
・リフター付きバン
・バンパーソナルパック
ハイエースの方には幼児バスには21人乗りが用意されていません。
しかし、キャラバンの方にはビジネス車送迎車というくくりのモデルがありません。
また、キャラバンではバンパーソナルパックと工事作業に使う道具などを収納しやすいようにする仕様のモデルがありますが、ハイエースではモデリスタセレクションから自分でカスタマイズできるようになっています。
やはりライバル関係というだけあって特装車にも張り合いがあるように思えるラインナップになっております。
トランスポーター
キャラバンではトランスポーターというモデル名で紹介され、ハイエースではオプション装備としてコンプリートカーとしてマルチロールトランスポーターと紹介されています。
どちらかというとキャラバンのほうが公式サイトを見ると充実しているように見えますが、そんなに装備は変わりないように思えます。
特別仕様車
ハイエースの場合スーパーGL “DARK PRIME Ⅱ”が特別仕様車となり、ボディカラーは5種類になります。
外装よりも内装が充実しており、ハンドル・インストロメンタルパネルアッパー部・シフトノブ・パワーウインドウスイッチスペースにはそれぞれ黒木目マホガニー調加飾が施しており、より上品さを演出しています。
また、ステアリングスイッチ&ベゼル・シフトベゼルにはダークシルバー加飾がされています。
さらに、フロントドアスリムには合成皮革、シート表面にはトリコット+合成皮革&ダブルステッチ(ダークグレー)とすることでインテリアの多くが黒で統一され、質感も高めています。
その点キャラバンの方は外観もインテリアも特に目立った改良点がないためハイエースのほうがより上質感を感じられるプレミアムなハイエースモデルとなっています。
しかし、キャラバンにはブラックギアというモデルがあり、外観、インテリアのミラーのふちやフォグランプの周り、フロントエアコンの周りのふちにはスポーティさが溢れるオレンジ色が配色されています。
ライダー
キャラバンのライダーにあたるのがハイエースのリコメンドエクステリアやワイド、モデリスタバージョンⅠ・Ⅱ、モデリスタセレクション、TRDになるのでしょう。
ハイエースのほうが外装のカスタマイズ度が高く、マッドフラップまでカスタマイズできます。
福祉車両
ハイエースのほうが手すりが補助する機能性が高く、より便利に乗り降りができるようになっており、車椅子を収納して積むことができたり、酸素ボンベ固定装置などがあり福祉車両としてオールマイティなカスタマイズができます。
しかし、キャラバンの方は車椅子だけでなくストレッチャーもそのまま積むことができます。
ストレッチャーが必要な方はキャラバンのほうが良いかもしれませんが、福祉車両としてカスタマイズ度が高いハイエースのほうがおすすめができます。
まとめ
全体的に見るとハイエースが盗難率や価格の高さがありながらも、やはりそれだけの車としての信頼性と需要があることがわかります。
キャラバンもハイエースのライバルとして対抗していますが、やはりカスタマイズ度の高さも含めるとハイエースのほうがおすすめできます。